何もかもが惜しかった　ドリームキャスト

ドリームキャストと聞いて、人々は何を思うのだろうか？

出た当初から負け確定のゲーム機？

セガを家庭用ゲーム機から撤退させた最後のゲーム機？

今回は私にとってのドリームキャストの思い出を語ろうと思います。

1998年11月27日に発売されました、第6世代の先陣を切って発売されたこのドリームキャスト、セガサターン、プレイステーションと比較して、次世代のグラフィックに感動した人は多かったと思います。

私は発売から少したってから購入しました、本体ど同時に購入したソフトは『SONIC ADVENTURE』です。

セガサターンではソニックシリーズの本編は発売されていなかったので久しぶりの登場でした。

その圧倒的なスピード感と綺麗なグラフィック、ストーリーのボリューム、音楽、私にとって夜遅くまで、かつ朝早起きしてまでやりたいほどのめりこんだゲームでした。

ビジュアルメモリ

セーブデータを保存する媒体なのですが、私はこのビジュアルメモリにすごく感動を覚えました。

ビジュアルメモリは上部にカバーがあり、それをはずす事によってコネクタが現れます。

ビジュアルメモリを逆さ向きにしコネクタをドリームキャストのコントローラにさすことによって、テレビ(ゲーム画面)とは違った情報を手元に移すことができたのです。

例えば、トランプやマージャンなど本来手元が見られてはゲームにならなかったようなジャンルのゲームがドリームキャストではコントローラに差したビジュアルメモリを用いる事によって可能なのです。

今後このようなゲームは『ゲームキューブ』の『ゼルダの伝説　４つの剣+』などでも出てくるのですが、据え置き型ゲーム機ではドリームキャストが初めてといえるでしょう。

もちろん1人用のゲームでもテレビ(ゲーム画面)はメインの進行を、ビジュアルメモリ上ではインフォメーションを表示させるなど、WiiUのような使い方もできました。

『BIO HAZARD CODE:Veronica』では主人公の心拍が見え、今現在の状況がリアルタイムに確認することができました。(それまではキャラクターの歩き方を見たり、メニュー画面を開くぐらいしか確認方法がありませんでした。)

さらに、ビジュアルメモリどうし接続する事によって、データの交換や対戦ゲームをすることができました。

欠点は電池の消耗が激しく、電池切れが地味に痛かったです。

ドリームキャストユーザーならおなじみですが、そのうちビジュアルメモリをコントローラーに差しっぱなしにして電池が切れ、本体の電源を入れた時にビープ音が鳴ります。『ピーーーーーーーッ』と(笑)

夜中に電源入れると間違いなくバレてしまいます(笑)

早すぎたモデム

後に発売されるプレイステーション２でさえも初期モデルにはモデムはついていませんでした。

ドリームキャストは電話回線を使用するモデムを標準で搭載しています。

ゲームでもオンラインを前提とするコンテンツがたくさんありました。

ただ、今でこそ当たり前の通信料定額ですが、なにせ電話回線を使いますから使ったら使ったぶんだけ料金を取られてしまいます。(当時のテレホーダイはPSOユーザーにとっては天国でしたね。)

さらに電話回線を使用しているのでISDNでない限りオンラインをプレイしている間は家の電話が鳴りません。

当時としてはちょっと早すぎた感がありました。

友達もドリームキャストを持っていたのですが、オンラインに一度も接続することなく役目を終えました。

独自規格GD-ROM

プレイステーション２がDVD-ROMが読めるのに対してドリームキャストは独自規格のGD-ROMを使用しました。

DVD-ROMが片面１層で4.7GBに対してGD-ROMは1GBでした。

シェンムー2がディスク4枚組ですがDVDなら１枚で収まってしまいますね・・・。

ドリームキャストも一時期はDVD-ROMドライブの搭載を検討されていたみたいですが、時期とコストで断念したみたいです。

ゲームはおもしろかった

本体に関しては、いろいろと惜しいところばかりでしたが。

さすがセガ、ゲームは本当に面白かったです。

別記事にて紹介しますが、ソニック、シェンムー、シーマン・・・etc

当時私は、そのゲームがやれる幸せをかみしめていました。

ドリームキャスト、今は押入れの奥にしまった状態ですが、次世代のゲームを感じさせてくれた素晴らしいゲームだと思います。

私はプレイステーション２よりも好きです。