体験談、子供から見た扁桃腺摘出手術

体験談、子供から見た扁桃腺摘出手術

私は幼少の頃から体が弱く、ちょっとした事ですぐ高熱を出していました。

よく扁桃腺を摘出すると高熱が出なくなるという話を聞きます。

おそらくそれを思ってか、私が小学校2年の夏休みの時に手術をすることになりました。

ほぼ親からのゴリ押しだったので(子供自分断れない)

『がんばったらオモチャ買ってあげるから』

と言われ何もわからずに大病院に入院することになりました。

入院初日

手術はなく、小児病棟でした。

部屋は4人部屋で小学生と高校生がいました。

子供なので、仲良くなるのも打ち解けるのも早かったです。

軽く林間学校のお泊りみたいで楽しかったです。

入院2日目

手術の日

私の記憶では夜だったと思います。

手術室につれていかれます。

まず、椅子に座ったまま、両手両足を縛られました。

そして目隠しをされました。

視界が遮られたままいきなり右手に注射をうたれました。

おそらくこれは麻酔だったのでしょう。

眠くなってくると執刀医の先生が

『寝ると死ぬよ』

と話されたので、今でこそは冗談だと分かりますが、この時はそのまま鵜呑みにしてしまい。

『死んじゃう、眠いけど我慢しよう。』

と思いました。

麻酔が効いたあたりでしょうか

先生が

『口を大きく開けて』

と言いました。

私は口を大きく開けました。

すると口の大きさ目一杯の機械を喉の奥に突っ込まれました。

オェっとなる次の瞬間

キュイイイイイイーーンッ!!!!!

という音と共にドリルの様なものが喉の奥をガリガリと削ります。

(思い出して書くだけでも冷や汗が出ます)

ツバも飲み込めない状態で、喉を削られる時間は相当長く感じました。

扁桃腺が取れたのか、手術は終了。

私は担架で入院していた病室に運ばれます。

その時、両親がいたのですが。

手術後、喉が痛くて唾が飲めずにガーゼに吐いていたのですが、吐く唾が血まみれ、まるで吐血をしている状態をどう見ていたのでしょうか?

あれは耐えられない惨状だったと思います。

手術が終わり、病室に戻りますが、本当の地獄はここからでした。

なにせ、麻酔が切れた後の喉の痛みとやらは想像を絶するものでした。

まず、飲み込めない。

自分の唾でさえも!

そんな状況で食事を出されても、食べれるのは頑張っても海苔と牛乳ぐらい。

お腹が減っていても痛いから食べれない、そんな状態が続いたのです。

さらに術後の発熱もあり、私は泣き叫んでいました。

座薬を入れてもらいなんとか落ち着きました。

入院3日目〜7日目

食事以外はほぼ通常どおりの入院生活をしていました。

同じ病室の高校生に夏休みの宿題を手伝ってもらったり。

病院の屋上から市のイベントの花火大会を見たり。

良い思い出になりました。

入院生活は1週間でした。

退院〜20日

退院後も徐々に喉の痛みは薄れて行ってるのですが、しばらくは固形物は食べれませんでした。

ちょうど20日が経った日、私は家族で行った定食屋さんでカツ丼を頼みました。

喉はまだ少し痛かったですが、あの時のカツ丼の味は今まで食べたものの中で最高に美味しいものでした。

その後

扁桃腺を摘出したおかげか、その後私は発熱した時も39度以上の熱が出ることもなく。

今日元気に暮らせています。

もしあの時、両親が手術を決断してくれていなかったのなら、ことあるたびに高熱が出て大変な思いをしていたことでしょう。

追記

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